2021〜2024年を振り返って
梅:2021年:枝の更新が出来てきたのか、とても豊作だった。
2024年:何が起きたのか?
これまでせっせと実をつけてくれていたのに全く実がならない
スモモ:21年:爆発的な収量に驚いた。スモモの重みで多くの枝が折れた(涙)。
桃:商品にならない桃が僅かに採れ、すごく甘いのに感激した。
梨:収穫はほぼゼロだった。棚の改修作業(3年計画)完了。
人工授粉なしでも結実することが分かった。(肥大化の課題が残る)
ブドウ:たくさん収穫できるようになったが、輸送に難あり。
プルーン:収穫はほぼゼロだった。
アケビ:数年前から沢山採れだし、近所に配るほどだった。
柿:甘柿(富有)は種が少なく美味しくなった(驚)。
渋柿の収量が僅少だったので、干し柿作りは早期に終了した。
リンゴ:収穫なし。枯死する苗木が後を絶たない。
米:夏の強風でも倒れないようになった。
野菜:里芋、菊芋、ヤーコン、ジャガイモを精力的に栽培。美味。
自然栽培への道 mickのブログ
主な取組み
2003年 農業生活始動
慣行栽培で桃、梨、りんごを育成 並行して土(発酵肥料)作りに尽力
農薬散布ならびに膨大な作業量(受粉、草刈り、袋掛け、大量の剪定枝etc)に疑問を抱く
2006年 減農薬栽培に踏み切る 悪くない出来に驚く
果樹全般統一した防除体系に挑戦
経費削減から化成肥料をやめ発酵鶏糞を投入
2008年 無農薬栽培に突入 不安でイッパイ 収量激減に落胆 収まらない病気
無除草の草生栽培も併せて開始
イチジク、プルーンの本格的栽培を開始
2010年 自然栽培(無肥料)に切替
2015年 畑の一角に田んぼを作り、米の栽培を開始
10の想い
- 水は生命の根源。だから、水を汚さない
- 草は土を耕している。だから、草を刈らない
- 大地は全ての生き物が活動する場所。だから、農薬を使わない
- 大自然は本来足りないものがない世界。だから、肥料を施さない
- 肥沃な大地には健全な草木が育つ。だから、土を固めない
- 土の中にも空気は必要。だから、固まった土を耕す
- 健全な樹木には栄養豊富な果実が実る。だから、自然に委ねる
- 栄養豊富な作物には愛がある。だから、愛を分かち合う
- 時に自然は人に反省を促す。だから、謙虚さを忘れない
- あらゆる物が自分を生かしている。だから、挑戦し続ける
自然界の営みに触れると、その完成された姿が見えて来る。生命は水がなければ誕生しないし、大地がなければ育たない。陽に当たらなければ太れないし、恵みも与えられないだろう。四季を通して同じことを繰り返しているようだけど、少しずつ変化している。そこは何も足す必要がない循環の世界。循環の中にこそ豊かさがあることを教えてくれている。
人も足る事を知り、愛の循環によって豊かに生きられる。全ては愛だ!
りんご
品種:ふじ、秋星、紅玉、シナノゴールド、etc.
2003年就農当時は樹齢数十年になる大木の”ふじ”ばかりの畑。
両親の失敗経験から、近隣ではしていない受粉作業も行った。
旧式スピードスプレーヤーに乗り、年間12〜14回の農薬散布。
通学中の高校生に農薬を浴びせることもあった。ゴメンなさい。
2009年品種を増やす事と低樹高化のため”ふじ”を全て切り、苗木からの再スタート!
2008年まで"秋星"(当時5年生)が僅かに収穫できたが、その後収穫なし。
毎年開花し着果するものの、落果してしまう。
無農薬栽培にして、虫(クモやチョウ、カミキリムシ)が増えた。
苗木の新梢がカミキリムシにかじられるも、ひたすら我慢と忍耐。
一部の木にはカイガラムシ、アメリカシロヒトリが群がったが、やはり我慢。
2011年確実に病害虫被害が減った。(希望的観測?)
2015年落果した”秋星”でジャムを作ったら、とても美味!感動した。
梨
品種:幸水、豊水、南水、あきづき、新高etc.
2003年就農当初は”幸水”主体の栽培。理由は”ふじ”りんご同様「売れる」から。
三輪のスピードスプレーヤーに乗り、3カ所の畑に年間20回程度の農薬散布。
梅雨時期はタイヤが滑りやすく、曲がれないなどの危険な経験を何度も味わう。
品種が偏っているため、受粉や摘果、新梢管理、収穫作業が一時に集中。不満要因に。
棚栽培で低樹高なのはいいが、畑内では頻繁に頭部を枝にぶつける。これも不満要因。
除草作業は主に乗用タイプの草刈機。操作に集中するあまり生えている草には全く無関心。
減農薬を指向し”木酢液”や”米酢”、自家製”柿酢”を農薬に混入しては父親によく怒られる。
収穫した梨は農協に出荷。午前中に収穫し、午後は共同選果場で箱詰め作業。疲労困憊。
2006年規模を縮小し、1カ所を桃畑に転換。
2007年農協が”南水”台湾輸出のため徹底防除を指示。農協出荷をやめ自家販売へ。
2008年通常は無袋栽培の”幸水”他にも、防虫対策として袋をかける。膨大な作業量に閉口。
2009年農薬の代わりに希釈したアロマオイルを散布。伸び放題の草の中を作業着のまま走行。
例年カラスなどの食害を防ぐためネットで畑全体を覆うが、当年は病害虫被害が著しかった事もあり、試験的に1カ所でこれを見合わせる。結果、収穫ゼロに愕然。
2010年スピードスプレーヤーが土を硬化させるため使用を中止。
2017年防鳥ネット撤去廃棄。腰痛に悩まされるも、一部梨棚を全面リニューアル(被覆線使用)。
桃
品種:大玉白鳳、あかつき、川中島白桃、なつおとめ、黄金桃etc.
2003年就農当時は、りんごと梨に挟まれる傾斜地に十数本の樹からなる畑だった。
農薬は手散布にて年間10回程度。カッパ着用のため6〜7月は大汗。
収穫する桃は傷みやすく、数日後には腐敗するため農薬の効果を疑う。
2004年新梢の摘芯栽培を開始。大草流仕立て方(低樹高)に魅力を感じる。
品種を増やすため、9種類の苗木を梨畑の隅に仮植え。
2006年梨を伐採し苗木を移植。根の成長の早さに驚くと共に疲労困憊。
従来の樹も大半を伐採。
2008年まで苗木は順調に育成。初めて着果させ、収穫。まずまずの出来に満足。
農薬散布は春先の石灰硫黄合剤のみ。
2008年無農薬元年。新梢が縮葉病になり収穫ゼロ。
同様な病気が数年続き、枝先から枯れ始める。辛抱。
”木酢液”や”米酢”など、ありとあらゆるものを散布するも効果なし。
2011年〜縮葉病発生。収穫ほぼゼロ。
その他の果実
イチジク
2006年イチジク苗2本をホームセンターで購入、定植。
これまで梅や桃、柿の木があったが、低樹高化による傾斜地での作業性を考慮した。
一文字仕立て。挿し木により樹数を増加。
品種は”ドーフィン”と”ホワイトゼノア”、元々あった通称”黒イチジク”(品種名不明)。
2006年発酵鶏糞などと共に苗木定植。カミキリムシの住処となる。
2008年”ビオレーソリエス”苗を導入するも、3年目で枯死。
2015年ほぼ全滅。かろうじて苗木が数本残る。
プルーン
2007年休耕地をプルーン畑に。
品種は”シュガー”、”パープルアイ”、”スタンレイ”、”サンプルーン”、”プレジデント”など。
2018年大雪で樹木が裂ける。収穫は早生種のみで他は虫害が著しい。
梅、柿
梅の品種は”石川一号”、”南高”、”紅さし”。
年2回程度の農薬散布だったが、隣接地にある放任樹がキレイな果実をつけているのを発見し、無農薬栽培を意識し始める。
甘柿の品種は”富有”、”次郎”、”西村早生”。渋柿では”平核無”など。
2015年〜干柿生産に取り組む。